アーカイブ: 8月 2015

歯の神経を守るために

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奥歯に大きな虫歯が出来てしまいました。このまま削って詰めて終了!といきたいところですが、レントゲン写真を見てみると、虫歯が歯の神経に迫る勢いです。最終的な詰め物をして、その後また痛みが出たらイチからやり直しです。そこで一度虫歯を取った後、神経に近い所に歯の神経を安定させるお薬を置き、白いセメントで歯の形にしました。これで数か月様子を見る予定です。削った箇所が後でわかるようにあえて真っ白なセメントです。強度は十分なので食事は問題ありません。痛みが出なければ、数か月後に歯と同じ色の詰め物に変えます。

歯の神経を取ると歯の寿命は短くなります。やむを得ない場合もありますがなるべく残したいですよね。今回のケースのように歯の神経を守る為あえて数か月要することもあります。

 

 

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金属の隙間をチェック

70左上の奥歯を銀の詰め物を製作し装着しました。

さて、きちんと歯に密接した隙間のない処置に仕上がったでしょうか。当クリニックでは肉眼では分からない金属と歯の隙間を必ずチェックしています。もし、隙間があるとそこからすぐに虫歯になってしまいます。詰め物が新たな虫歯を作り出してしまうのです。

金属の詰め物をした後、ザラッとした舌触りや、引っかかる感じがある場合は、もしかしたら金属が密接してない可能性があります。ぜひ一度ご相談してください。口腔内カメラでチェックしましょう。

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白い詰め物で治しましょう

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金属が取れてしまったと来院された方です。歯を観察してみると、部分的に黒い部分が見えます。恐らくこの部分から金属と歯を接着していたセメントが流れ出てしまったようです。この歯を再修復するにあたって思うのは、そもそも金属を用いる必要があるのでしょうか、ということです。金属修復は今回のように脱離の可能性があり、その度に歯の良い部分を新たに削らなくてはなりません。可能な限り自分の歯を残すために患者さんと相談して保険でできる白い詰め物で治しました。見た目がきれいなのは勿論ですが、金属と違いセメントを使っていないので、脱離することが極めて少なくなります。

もし金属の詰め物がとれてしまった場合、一度ご相談ください。今回のケースのように詰め物の種類を変えることで良い結果が得られる場合があります。

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